星野富弘さんの詩を二つ
今日は、星野富弘さんの詩を二つご紹介します。
星野富弘さんのこと
ご存じの方も多いかと思いますが、元体育教師だった星野さん。指導中に、空中回転をしたときに誤って頭部からの転落で負傷し、首から下の自由を失ったことをきっかけに、口に筆をくわえて、文や絵をかきはじめられたそうです。
車椅子で移動できるまで回復されて、それまでと比較するとだいぶ低くなった目線の高さからの身近な自然との再会。
星野さんの飾らない素顔の心とことばと花たちの絵が、生き急ぐ私たちに語りかけてくれます。
星野さんの日常を彩る、お散歩コースで出会う草木、花々たちの、星野さんとの他愛のない静かなおしゃべりが聞こえてきそうな詩画がいっぱいです。みなさんもよかったらお気に入りの詩を探してみてはいかがでしょうか。
星野さんの美術館は二つ?
ところでみなさんは星野富弘さんの美術館は、日本には二つあるのはご存じでしたか?
あともう一つは、何故か、私が生まれ育った町にあります。
ホームページをみても「星野富弘氏の深いご理解とご協力により、群馬県みどり市にある星野
富弘美術館の姉妹館として」としか記述されていません。いつか調べてみたいと思います。
残念ながら現在はコロナウィルスの影響で、臨時休館中です。
3月25日からは「第13回星野富弘美術館詩画公募展入賞作品展/星野富弘季節の常設展『春』」が開催予定です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/星野富弘
それでは、ここからは星野さんの世界をどうぞゆっくりお楽しみください。
それではまた明日☆
「水草~アギナシ」
水不足を 嘆いた
三日後に洪水を心配している
人間もたいへんなんだねぇ
泣き虫 水草ポロリ 涙
「時を待つ~キンモクセイ」
花が咲くのは 年に一度
後は静かに 時を待っている
あくせくするのは 止めよう一度 でいい
ひとつ でいい
『≪花の詩画集≫花よりも小さく』より引用(星野富弘、偕成社)
「にゃんこ日和り」寅とさくらも載っています☆