油が肝心
油断大敵とはよく言ったものだ。
油が足りなかったら、ろくなことにならない。
そう切に思う今日この頃。
「脂肪ゼロ」「低脂肪」と言った謳い文句は極力スルーしてきた。
脂肪の足りない牛乳買うくらいならおうちの水でいい。
豚はロースより、バラが好き。
鶏はムネより、モモが好き。
そうやって今まで生きて来た。
がしかし、アラフィフ後半戦の終盤に近づく今、そんなわがままも言えなくなりつつある。
アラフィフ特有の変化が私にもついに到来してしまったのだ。
というわけで無理のないダイエットをしたいし、食べる量は極端に減らさず、材料をマイナーチェンジしてみることにした。
いつもは鶏モモで作るバターチキンカレー。
今日は鶏胸肉にチェンジを試みた。
バターは普通に入れたのだけど、やっぱりずいぶんと肉自体の脂肪分が少ないのだろう。
一瞬目を離した隙に、鍋底をすっかり焦がしてしまった。
水分のあるトマトを投入した後だったので、今しばらくは焦げはしないと油断したのがいけなかった。
幸い全焦げではなかったので、使い慣れた片手鍋に移し替えて中身は無事救出。
そもそも、考えてみたら、IHクッキングヒーターに変えてから、バターチキンカレーを作るのは初めて。
しかも、業者さんから頂いた新しい両手鍋で作るのも初めて。
おまけに鶏胸肉で作るの初めて、とトリプル初めてなのだから、上手くいかなくても無理もない。
見た目からしてアッサリ、美味しく無さ気。味見してガッカリ。仕方ないからコンソメも入れてみた。
あぁ、このルックスの物足りなさ、油をぶっ掛けて食べたいくらいだ。
油はぶっ掛けなかったが、鶏ももを使う時は入れない蒸し大豆を入れてみた。少しはボリュームが上がって気がまぎれた。
ヘルシー料理は美味しく無ければ続かないだろうなぁ。
一体全体にゃんのための、誰のためのダイエットにゃん?
そう問われると、自分のためでは有りますけれど、病気して家族に迷惑かけないためでもある。
だから、ある程度の健康管理は避けられない。
誰かに口酸っぱく言われ始めないうちに、油と砂糖の摂取量を上手にコントロールしておくに越したことはない。
油と砂糖って人生を楽しくしてくれる大切な存在だから、末永く、死ぬまで上手に付き合っていきたい。
亡くなるその日まで、普通の食事が出来る人って何人くらいいるのかなぁ。そんな人になりたいものだ。